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2009年3月16日 (月)

現場主義は是か?

 「事件は現場で起きている」は、『踊る!大捜査線』の青島刑事のセリフだが、日本のモノづくり産業の強さは、この”現場主義”にあるとよく言われる。ちなみに、”現物”・”現金”を加えて”3現主義”なんて言葉もある。

 本日のNHKニュースでは、経済危機に対して麻生内閣が緊急の有識者会議を発足させることが伝えられた。これに関する街角インタビューで、大田区の中小企業の社長さんが、「机の上で考えたことではなく、現場を見た上で決定してもらいたい。」とのコメントを寄せていた。

 これは至極もっともなこと。ただし、ここで気になったことがある。「果たしてこの社長の言っている”現場”とは、どこまでを指しているのだろう?」、と。製造業の経営者は、現場が大好きだ。それも製造現場が。欧米に限らず韓国などでは、社長自身が作業着を着て現場で油まみれになる、なんてことはありえないと、聞いたことがある。経営者はあくまで経営を行い、現場の作業はワーカーが行う仕事だという考えだ。

 これに対して日本では、経営者と社員が一体となって、社長も作業着をまとって頑張っている。この姿は日本人である私にとっても誇らしい光景だ。ただ時として、この”現場主義”が弱みとなりうることも、あるのことを忘れてはいけない。つまり、製造業の経営者が「現場大好き」、「現場を大切にしている」といっても、それは製造現場に限った話であることが多い。もう一つ忘れてはならない現場、それは販売の現場、つまりマーケット、顧客の現場である。

 賛否両論あるだろうが、今や時の人である勝間和代氏は、執筆に25%、いかに売るかに75%の力を注いでいると言う。その結果、彼女が出す書籍はことごとくベストセラーとなり、出版不況といわれる現在において、出版業界や書店を潤わせている。彼女と脳科学者の茂木健一郎氏の出版が途絶えると、とたんに書籍の販売額は前年割れを起こすほどだと言う。

 販売にどこまで力を入れるか、そのバランスに正解はないかもしれないが、これだけは言える。現場が大切、製造の現場も、そして販売の現場(マーケット)も。

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