”報道”の名に値しない報道ステーション
視聴率は好調のようだが、”報道”ステーションというには、あまりに情緒的な観点からの物言いが目立つ古館伊知郎が気に食わないため、ニュースは専らNHKを見ている。
本日も、出産と医療を巡るニュースに関して、古館キャスターの情緒的な意見。
「ひと昔前は、出産と言えば産婆さんを初め近所のみんなが協力し合っていた。
昔のように安心して出産が出来る環境はなくなってしまったのか?」
バカを言っちゃいけない。出産は、少なくとも一昔前よりは断然安全になっている。
たとえば、1000人あたりの周産期死亡率は1975年には千人当たり16.0人もいたのが、1985年には8.0人、1995年には5.7人、2005年には3.3人と、年々安全になっていることが数字で確認できる(総務省「人口動態統計」より)。
隣にいるアエラ編集長の一色清も、単に古館に同調するにとどまり、「最低限、安心して出産できる状況を確保して欲しい」などと、もっともらしいことをのたまう。彼らには、日本が国際的に見て高度に安全を確立しているという知識的な裏づけもなければ、現在の産科や小児科、緊急医療における医師(等)不足の状況を、構造的に考える知力も十分持ち合わせているとは思えない。
朝日新聞が今期大幅赤字に転落したというが、沈みかかった船を再び浮かび上がらせることが出来るのか?朝日系列1番の報道番組がこれでは、とても先が思いやられる、その思いを強くした、本日の”報道”であった。
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