ばれるような嘘をつくな
今年の流行語大賞にエントリーされた「KY(空気読め)」。何でもかんでも周りの顔色ばかりうかがっているのはいかがなものかとは思うが、自分の行なった行為に対し、周りがどういったりアクションを取るのか、わかった上で行動することは重要なことだと思う。
そういった意味で、非常にみっともないのが船場吉兆。「期限延長は従業員が勝手にやった」、「地鶏表示は納入業者に騙された」、いずれも裏を取ってみたら経営陣主導であったことが、即ばれてしまった。経営陣は、ごまかせるとでも思ったのか?苦し紛れの言い訳が嘘だと後になって判明するということが、今の世の中どれだけ企業の信頼を失墜させるか、これだけ世間が騒がれても解ってない。いかに今まで、自分たちが中心の狭い世界の中で生きてきたのか、うかがい知ることができる。
特にこの経営陣の、世間ずれが甚だしくみっともないと思うのは、「従業員は忠誠心があるから、会社にとって都合の悪いことは、うまくごまかしてくれる、上司・経営陣のために現場は泥をかぶってくれる」、と信じていることである。終身雇用が保証されていたひと昔前なら、それもあり得たかもしれない。しかし、少なくとも若い世代は、もはや終身雇用の保証など会社に期待もしていなければ、会社の価値観に染まりきるようなことはしないのである。
社命とは言え世の中のルールを逸脱した行為を行なう事に対し、後ろめたさを誰もが持っている。それに対し「No」と言える世の中になってきた、という点では、良い方向に進みつつある、と言ってよい。
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