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2007年9月21日 (金)

映画と経営

経営者や経営コンサルタントの生まれ育った環境を見ると、親が経営者であったとか、商売人であったというケースが多い。幼少のころより、経営・商売の現場を間近で見ることで、経営に関する苦労ややりがいのようなものを肌で感じることができることが、大きく影響しているのだろう。

翻って私の父親はサラリーマンであり、さらに人の上に立つ管理者でもなかったので、社会に出るまでは会社や経営がどのように成り立っているのかもわからなかった。では私の何が原点であるかというと、”エンターテインメント”である。お客様に感動・歓びを与え、その対価を得る。これが経営の基本であるというDNAが培われたような気がする。

エンターテインメントがどうあるべきか?を学ぶに当たって非常に大きな影響を受けたのは、映画である。とくに黒澤明に関しては作品やシナリオ、評論など読み漁り、「七人の侍」や「天国と地獄」、「用心棒」は10回以上は観ただろう。

映画、特に黒澤明から学んだことは、非常に大きい。一つは、映画産業は個人でなく、大人数を巻き込み一つのことを成し遂げなければならない。そして収入である興行成績は(色んな要素やブレがあるにせよ)、原則その作品の出来・不出来が反映される。

さらに、個人的に経営にあい通じる要素と思われるものは以下の通り。

・良い作品は「ひと言」で言い表せる。経営方針や商品コンセプトも、「ひと言」で表せるシンプルなものほど良い。

 ・・・「七人の侍」は「野武士の襲撃に困った農民たちが侍を雇って対抗する話」

  「生きる」は「胃がんで人生が残り半年と悟った公務員が、生きる証を求める話」 

・徹底して”映像”で表現する。=今はやりの”見える化”である

 ・・・「天国と地獄」では、仕込んだ薬品で燃やされたカバンからピンク色の煙が立ち込める。

・基本構想、脚本、キャスティング、撮影(演技)、編集など、それぞれのプロセスで手を抜いてはならない。あるプロセスの不出来を他で補うことは出来ない。また、ディーテイルのこだわりも重要。部分をおろそかにすると、全体を崩れる。

・絵はありのままを取るのではない。意図的に作るものである。これは先日の黒川温泉の例に通じる。お客様の目はごまかせない。徹底的に”本物らしく”つくりあげることが、日本のような成熟市場には欠かせない。

・黒澤明は、映画を見終わった後、「よし、明日からがんばりろう!」という気持ちを起こされる作品づくりを目指していた。組織運営や、サービス提供においても、相手方に元気を注入することが、何より大切ではないか。

・「赤ひげ」や「生きる」、「七人の侍」、「天国と地獄」ら作品群の主人公から、プロ意識や人としてどう生きるべきか?を学び取ることができる。彼らは名誉や営利を省みず、弱きを助ける。診断士も、そんな”サムライ”でありたい。

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