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2007年8月 3日 (金)

ネーミングライツ

本日、人材派遣の大手企業であるフルキャストが、派遣が禁止されている海運業に対し再三人材派遣を行っていた、ということで業務停止命令が出された。

人材派遣業としては、これでグッドウィルに続き、大手トップ2が不祥事を起こしたことになる。この両企業は、人材派遣業ということ以外にも、大きな共通項がもう一つある。それはプロ野球球団(西武ライオンズ、楽天ゴールデンホークス)のホームグラウンド球場のネーミングライツ権を取得している、ということである。西武ドームはグッドウィルドーム、宮城球場はフルキャストスタジアムである。両球団とも、不祥事企業の名前を冠した球場名となってしまい、さぞかし頭の痛いことだろう。

以前から私は、広告収入を稼ぎたい運営会社と、知名度を高めたい企業という私企業の2社間で、果たしてこのような大きな会場の名前を自由に変えてしまってよいのか?という疑問があったが、今回の事態を受け、ますますこれは問題だ、という気持ちが強くなった。資本主義の自由経済だから、2社間の自由意志でOKじゃないか、という主張は確かにルール上は問題ない。しかし、これだけ大きな施設は単なる私企業の持ち物を超えた公的な存在意義がある、ということをよく考える必要があるのではないだろか。

名古屋で言えば、レインボーホールが日本ガイシスポーツプラザとなった。日本ガイシが、新興企業のような不祥事を起こすことはないだろうし、個人的な悪意もない。それでも長年レインボーホールで親しまれた施設が日本ガイシと言われても違和感ありありだ。ロックバンドも、「レインボーホールにきたぜー」と言えばかっこいいが、「日本ガイシスポーツプラザにきたぜー」というとなんだか格好悪い。そんな情緒的な話だけでなく、地名が変われば、道路標識も変わる。果たしてこうした変更に伴う費用を両企業は負担したのだろうか?いや、我々の投じた税金によって賄われているにちがいない。磯野貴理子が磯野貴理に変えるのとは訳が違うのだ。

短期的な広告収入は確かに大切、しかしこうした大きな施設を運営する企業は、私的な営みを越えた公的な存在意義がある、ということをもう一度噛み締めてもらいたい。今回のように、知名度を高めたい新興企業に手痛いしっぺ返しを食らう、ということが大いにあり得る、ということも含めて。

そういえば、渋谷公会堂も、渋谷C.C.レモンホールになったらしい。”公”会堂らしからぬ名前だ・・・

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