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2007年1月26日 (金)

オシム語録

私はサッカーは全く見ないので、名前しか知らないのですが、本日の日経新聞でなかなか興味深いことが書いてありました。

彼曰く、理想の選手は「学び続ける選手」だそうです。「自分はもう学ぶことはない」、「これでいいんだ。」と満足してしまえば、成長はそこで止まります。たとえ現時点で技術がトップクラスであったとしても、学ぶことを止めてしまった選手は、やがて変化し続ける外部環境に対応できなくなります。変化に対応し続けることの重要性を、彼は認識しているのでしょう。

これは正にビジネスパーソン、さらには企業にも当てはまることであるといえるでしょう。ダーウィンも進化論の中で、「種が生き続けるためには”強い”ことではなく”環境に適応できること”が条件」と言っており、企業経営においても”環境適応”・”変化対応”がゴーイング・コンサーンの要諦であると言われます。外部環境は当然のことながら不確実かつ制御困難であり、変化対応するためには、現実を客観的に認識し(彼の言葉を借りれば”現実性”と”客観性”を備える)、さらにそれに対応するために学び続けることが求められるのです。

また、現実を認識する、ということは行動が伴ってこそ、本当に”知った”ことになるでしょう。選手で言えば節制も含めた自己管理が伴ってこそ、また企業においてはマニュアル順守の重要性や不良品の回収や公表を怠った場合の影響の大きさを察知して行動に移して初めて、”現実を客観的に知る”、と言えるでしょう。

「実るほど頭の垂れる稲穂かな」という言葉があるとおり、謙虚な姿勢で学び続けるの重要性を、改めて認識した彼の言葉でした。ついでに言うと、最近読んだ『上達の法則』に、「中級者までは自分より上位のものからしか学べない」のに対し、「中級者・初級者からも学びとるのが上級者」とありました。その世界の中級者・初級者、先人、その世界以外の達人・・・、学び続けるのに終わりはないということですね。

2007年1月17日 (水)

ポッカといえば・・・

ポッカといえば「コーヒー」だと思っていたら「レモン」だった。

「どっちでもいじゃないか」といえば、その通りですが、TVのCMではレモンを全面的に打ち出している。コーヒーはコカコーラのジョージア、サントリーのボス、キリンファイヤーといった巨大企業の後塵を拝しているから、比較優位性が高くかつ健康志向を打ち出しやすいレモンをむしろ前面に押し出したのだろう。

同じような例で業績上向かせた先輩企業がカゴメ。少し前までは、飲料の総合企業を目指し、どれも中途半端だったものを、とにかく「野菜飲料といえばカゴメ」と徹底的に強みを絞り込み、ここに来て勢いを取り戻しつつある。ポッカもこの成功事例に則って、勢いを取り戻してほしいものだ。名古屋の企業ということもあり、注目してみて行こう。

余談だが、最近の若い人の中に、「サントリーてウィスキーも扱っていたんですね」って言う人が出てきてるらしい。若い人にとってはなんといっても「烏龍茶」、後は「コーヒーのBoss」、「伊右衛門」、アルコールといえば「モルツ」ということなのだろう。まあ、そこまで各々の飲料をメジャーに育て上げたサントリーはすごい!といえる。

2007年1月 4日 (木)

不透明な時代

新年、明けましておめでとうございます。

経済関連の報道によると、戦後最長の好況や上場企業が最高益更新など、耳障りの良いニュースばかりが飛び込んできます。確かに一時の不況からは脱し、若干の雇用状況の改善や消費の盛り上がりなども徐々に見えてきているのは確かです。しかしそれでもなお、将来への見通しは不透明、楽観より悲観的な見方が強いように感じられます。ITのますますの進展、中国など新興国の勃興、少子高齢化、さらには凶悪犯罪や教育・モラルの問題など、個々に色んな要因はあげられると思います。

われわれを取り巻く、将来に渡る漠然とした不安の正体は何か?、私が思うに、それは『個人のライフサイクルの長期化と、企業・製品のライフサイクルの短期化、さらにその逆転現象』であると考えます。

つまり、戦後から数十年間は、幸運なことに個人のライフサイクルよりも企業のライフサイクルのほうが長かった、もしくは一個人のスキルが陳腐化するよりも、個人のライフサイクルが短かった時代であったといえるのではないでしょうか。もちろん、その時代に生きた先達たちの努力の結果であったことは否定しません。しかし、55歳の定年までは、これら身に着けたスキルで何とかやていけるだろう、という見通しや安心感が、少なくとも今よりも強固な時代であったと、言えるのではないかと思います。

一方、現在は一個人はおおむね65歳までは収入を得続けなければならない一方、製品・技術の移り変わるスピードは速くなり、ライフサイクル、陳腐化するまでの期間がますます短縮化、もしくは価値の下落するスピードが早期化してきています。薄型テレビやデジカメの価格下落などは、その顕著な例といってよいでしょう。このような時代には、「これさえ身につけておけば一生安泰」といえるスキルは従来以上に少なくなります。

個人としてどう努力すればよいのか判りにくくなり、思考停止に陥ってしまった人たちは、安定した組織に身を委ねるのが一番、と考えるようになります。高校生に人気の職種が公務員であるのも、こうした時代状況の結果であると考えられます(もちろん、実際の公務員の中には、使命感を持って仕事に臨んでいる人は多数いるかとは思いますが)。残念ながら安定を求めて入った職場が今後ずっと安泰でありつづけられる確立は、ますます低くなってゆくでしょう。

ではどうすればよいか?個人も企業も、結局のところ現状に安住することなく、時代の流れを見据えて力を蓄え、的確に変化対応してゆくしかない、というのが現在の私の中の答えです。もちろん、個人の経験や人脈、今まで蓄えたスキル、企業における技術やブランド価値などは、すべてが無意味に帰すというわけではなく、これらの価値が、常に今の時代に適合しているのかどうかを考えた上での現状維持なのか、もし単に変化対応を嫌い怠惰の上での現状維持であれば、時代の厳しい波に晒される危険性は大きい、と考えたほうがよいでしょう。

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